28歳ftm、ようやく治療をはじめました

93年生まれのftmが2021年から戸籍訂正するまでの記録。 戸籍訂正が終わったら、交際歴8年の彼女と結婚したいと考えています。

男性ホルモン注射10か月目の今思っていること

どうも、お久しぶりです。

さねすけです。

 

前回のブログ投稿から大分時が経っていました。

最近は治療やトランスの生き方について、考えを巡らす時間が減っていて、その代わりに仕事に対して、時間と心のリソースを割いていたような気がします。

仕事。もっと言えば、年収を上げたいということを考えていました。

彼女と生涯不安なく生活ができるような生活基盤を整えたい。

そのためにも、いわゆる市場価値*1というものを高めたい。技術スキルを上げたい。

 

 最近ようやく、「普通」に「普通」の人間として生きているような気がする、という感覚があります。今までも普通にのらくらと生きてはこれていたのですが、やはり日々生きる上でミスジェンダリングと言いますか、性別が男性とみなされないことで心が疲弊し、すり減ることが多かった、そう、そんな人生で、ようやくようやく....。

自分が、今までずっと押し留め、密かに想像していた「普通」に近付いている感覚、とでも言えばいいかな。自分が「男性」として他者から当たり前に認識されていること、これが自分にとっての「普通」で違和感のない生活であって、その「普通」の感覚に、20数年の人生でやっと近付けていけている、そんな感覚。やっと時が動き出した、とでも言えばいいのかな。自分の人生を、今しっかりと生きている、生きられている、呼吸がしやすい、そんな感覚。

とはいえ、自分の現状としては、未オペで改名も済んでおらず、職場でも女性社員として働いている状態で、男性として落ち着いた生活ができるのはまだまだ先なんですよね...。

それでも、環境を変えたり、お金を工面して手術さえしてしまえば、「男性としての普通の暮らし」はもう間も無く手に入りそうだ、きっと手に入る、そういう未来が現実味を帯びたものとして眼前に現れていて、それが多分きっと、自分の精神を幾分か落ち着かせる要因になっているんだろうなと思っています。(とはいえ心を乱される事案はやはり少なからずある...)

 

まだ、完全に「男性」として望んでいる暮らしはできていないけれども、あとはオペを済ませて、職場環境を整えて、書類上の手続きを済ませてしまえば、それが手に入る、やっと再出発、いや自分の人生のスタートを自信を持ってできる、そんな感覚。

(戸籍変更が終わればというよりは、正確には名前を変えれば、、、、)

まぁ実際はパス度低いし、あと少しの辛抱になるのかは疑問に思うところではありますが、でも、戸籍さえ変えちゃえば結婚だってヒョイっとできるし、その他諸々楽そうだもんなぁ。。

 

 

まだまだ仕事やオペのことについても考えなければならないこと・やらないといけないことは山積みの状態であまり余裕が持てない部分はあるのですが、このブログを時々こうして更新することで、我が身の振り返りはしておきたいなぁと思います。

 

 

ちなみに先日の節目で、彼女との交際も9年目を迎えることになりました。

9年って数えるとおっかなびっくりしてしまいますが、まぁあっという間かなぁ。

昔は二人で一緒にいられる未来がみえなくて、それこそ喧嘩をよくしていたのですが、今はホルモン治療をして男性化が進んだことで、結婚というのが叶えられる一つの選択肢になり、何だか不思議な感覚です....。

ちなみに、彼女も結婚については、こんなコメントをしていました。

「結婚って夢物語みたいな感覚だったけど、さねが治療して、身体の変化があって前に進むことで、現実可能なものに近付いていて、何というか変な感覚....。」

 

ね...変な感覚なんですよね。

無事に戸籍変更終わって、結婚届出せる状態になったら、感慨深いんだろうな。。

 



はい、とまぁ久々の更新でした。

更新頻度上げたい、、、、けど難しいかなぁ。。今後もしばらく気まぐれ更新でまいります。

 

ではでは~。

 

 

 

*1:

この言葉を使ってみたものの、自分としては市場価値という言葉自体、どうにも苦手だと思っている節があります。市場価値の低い高いっていうその資本主義ベースの価値基準で人を品定めすることに対して、いや~~~~~な気持がどうしても渦巻いてしまいます。人間なんて生きてるだけでエライですからね。

でも一方で、自分自身は資本主義社会の組み敷いているレールに沿うことのできる人間で、そうすることがこの社会を生きる上では、都合がいいし、ラクなんだよなということも往々にして感じています。ヘンテコなもんだとは思いながらも、自分にも当然、生活があり、この社会を生きる上ではお金は大事ですからね。

と注釈にも関わらず長々と書いてしまいましたが、今の自分は市場価値だとか今の社会で良しとされる価値体系には疑問を示しつつも、そのレールを駆け上がっていくぜという心持ちです。はい。