28歳ftm、ようやく治療をはじめました

93年生まれのftmが2021年から戸籍訂正するまでの記録。 戸籍訂正が終わったら、交際歴8年の彼女と結婚したいと考えています。

サブタイトルのことを少しだけ書いた - トランスジェンダーの日常 vol.9

2022年1月20日。木曜日。晴れ。6時半起床。半ズボンに着替え、トイレに行く。

例のごとく体重を測る。ここのところ食事がちゃんとできておらず、筋肉量も若干下がり気味である。測るのが憂鬱だ。着替えるのもとても億劫で仕方がない。何せ寒い。震えながら体重計に乗って、数字を見ては嗚呼とため息をつく日々である。

 

先月からだろうか。出社に切り替わるタイミングで仕事が忙しくなり、一時期ブログから急に遠ざかってしまった。こうした日常の記録を取るのは久々のことである。

サブタイトルにご大層に「トランスジェンダーの日常」なんて書いてはみたものの、なんてことのないただの日常である。そもそも何故こんなサブタイトルにしたのか、、、、、それを語るには、、、この今のような出社前の空き時間では時間が足りない。いやはや、そんなことを言って書かないというのが常套手段のようになってしまっていていけない。

 軽く言っておくと、「トランスジェンダーの日常」というこのお題目については、大した大義も理念もない。そもそもの話、自分のことをトランスジェンダーともあまり思っていない。ホルモン注射を打ち始めたとはいえ、まだまだ変化に乏しいこの身で、自分をトランスジェンダーと思うようなタイミングがないからである。FTMだとかトランスジェンダーだとかを自称しているのは主にネットでの空間であって、まだ実生活では本当に何も変わりがない。ただしこれから注射を続けていけば、身体が男性化し、自分のことをFTMだのトランスジェンダーだのを意識せざるを得ないようになる場面が増えていくのだろうという予感がある。自分の意識、感覚がきっと少しずつ移り変わる。けれどもそれらは微々たる変化の積み重ねであることも予感としてある。普通に生活していたら、きっと忘れていくし、見逃していく。

だからこそ、この場で定点観測のような形で、できる限り自分の意識を刻むことを自分に課している。後から自分を振り返る時にきっと面白い材料になるに違いない。まぁ面倒だから程々にはなってしまうけれども...

ちなみにブログという形式で皆が読める媒体で書いてはいるものの、この場所はあまり多くの人に見られていないという確信があるからこそ、綴っているところも少しある。

誰でもかれでも分かる感覚じゃあないだろうし、分かることへの期待もしていない。頼むから何も押し付けないでいてくれたらそれでいい。自分も何も押し付けないから。

 

自分はジェンダーの用語には詳しくないし、難しい話は分からない。クィアとかシス男性とかヘテロだとか、ほんの数ヶ月前に初めて知ったばかりなもので、議論をできるような土台も何もない。自分に語れるものは何もない。

良くも悪くも今は自分の感覚を、ただの純粋に記録としてこの場に置くだけである。

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追記

サブタイトルが毎回長いし、ちょっと自分が使うにはあんまり相応しくないような気がしてきたので、このサブタイトルの使用は今回で最後にしようと思います。