知人の結婚話と彼女との会話 -トランスジェンダーの日常 vol.2
2021年12月6日、月曜日。曇り。
午前6時起床。例のごとく、体重計にのって記録を続ける。ここ数日、プロテインの摂取を控えているからか、体重と筋肉量が思うようにうまく増えない。ここ最近はプロテインを摂取すると、ひどい腹痛と吐き気に見舞われる。1週間ほど前に酒を飲みすぎたのが原因なのは知っている。あの日は飲みすぎて、夜に4度も吐いた。それ以来調子が悪い。内臓に負担がかかっているのだろう。酒飲みなのは本当にいけない。
昨夜はいつものように彼女と電話をした。
どうやら彼女は旧友と会っていたようだった。そういえば、そんな話は聞いていたが遠方住まいの自分には関係ないので忘れていた。
他県から、彼氏と一緒にわざわざ会いに来てくれたという話だった。理由はどうやら婚約届に保証人としてサインをしてほしいからとのこと。ほう。おめでたい話である。
彼女の幼い頃からの親友らしい。話を聞く限り、親が子供から金をむさぼり、兄弟もまた意地が悪いようで、なかなか人に恵まれずに過ごしてきた友人らしいが、此度のパートナーさんはどうやらとても優しい人らしく、彼女も安心した様子であった。
「やっぱり前に会った時も思ったけど、とても優しい人だったよ。二人の会話を見てると、さねすけのことを思い出して、心の中で笑っちゃってた。」
彼女曰く、親友のパートナーさんは終始穏やかで、彼女の言うことを何でも聞いてあげるタイプということだった。それに対して僕は、優しいけどいじわると評価された。
「親友のパートナーさんは、ジャンケンとか勝負事でも彼女を勝たせてあげる優しさがあるけど、さねの場合は負けくれないし、むしろ全力で潰しにくるよね。彼女が勝つまでジャンケンしてくれるとか絶対ないよね。いじわる。」
・・・そりゃ勝負事はいつも全力よ。それに負けて悔しがる彼女がまたかわいいから。
ちょっとすねてるいじらしい姿を、勝利と共に楽しむのである。
さて、結局彼女の話へと逸れてしまったが...。
何はともあれ、おめでたい話を聞けた。
彼女の大切な人の幸せは、僕にとっても嬉しいニュースである。
今日も一日を噛みしめる。