孤独の訓練
遠距離とはいえ、もう彼女がいることが前提の生活にすっかり慣れきってしまった。
僕はその事実に対して、時々身構えてしまう。
人間、いつかは独りで生きなければならない。
必ず死ぬ。
頭ではとてもよく分かっているつもりだ。
ただ、現実に彼女が傍にいなくなってしまった時、僕はまともに人生を送れるんだろうか、、、
そんなことを時々ふと考える。
人生は何が起こるか分からないから。
彼女が仮にいなくなってしまっても困らないように、僕は自分の心の訓練として、時々孤独になる想像をする。
・・・それでもやっぱり、孤独になる想像はいつも途中で止めてしまう。
彼女と離れることを想像するといつも悲しくなって、考えるのを放棄してしまうからだ。
僕は年寄りになっても、健康で2人で仲良く近所を散歩していたい。
そして願わくば、僕の方が長生きしていたい。
先立たれて、残された方はきっと寂しいだろうから、彼女に寂しいと思ってほしくない。まぁこれはただの独りよがりな想いだろう...。
いざとなれば、彼女は僕なんかよりもずっと、たくましくやっていきそうな気もする。
ふぅ。精神安らかに生きて逝きたいものです。
秋の風に吹かれながらそんなことを思う今日この頃。