ミスチル「羊、吠える」が好きです
僕の青春はミスチルでした。ミスチルにひたすら浸かりまくっていた学生時代。
バンプやRADやポルノも通りましたが、僕の源はやっぱりミスチル。中高時代はミスチルの曲を聴いて、せっせと養分を得てきました。
さて、そんな僕が今回、紹介するのはミスチルの
「羊、吠える」
という曲。
あまり目立つ曲ではないのですが、僕が一番好きな曲です。
歌詞がとても好き。
せっかくなので、歌詞を紹介してみます。
まず冒頭から、名台詞で殴ってくるから。皆さん、覚悟してくださいよ。
(本当はこの記事見る前に、一度聴いてほしい)
冒頭歌詞(一部抜粋)
僕らの現状に取り立てた変化はない
いいこと「49」 嫌なこと「51」の比率
はい、出ました。これは、もうまごうことなき名フレーズだと思っています。
いいこと「49」、嫌なこと「51」
一体どんな高度な解析学を用いれば、こんな絶妙な比率が導き出せると言うのでしょうか。いやはや櫻井さんのセンスに脱帽です。
日常を平々凡々に生きていると、いいことも嫌なこともそりゃ色々なことがあるわけで。でも、50/50ではないんですよね。ちょっぴり嫌なことの方が多いくらい。嫌なことばかり続く時もあるけれども、全部が全部嫌なことばかりの世の中というわけでもなくて。嫌なことも飲み込んで、グッと堪えて、自分が今まで生き延びていられた理由を並べてみると、まぁ「49」と「51」の比率くらいなのかな、とそんなものなんでしょう。
たとえ戸籍訂正したって、何だかんだこの比率はそうそう変わらないと思っています。
FTMだってなんだって、みんな人生それなりに辛い面を抱えながら生きてることには変わりないんですよね。昔は自分ばかり辛い目に遭っているような気持ちになっていたこともあったけど、みんな大なり小なり抱えて生きてるから。どこかで折り合いはつけて生きていかないといけない。
僕は「49」対「51」のアンバランスさに、どこか美しい秩序を感じて仕方がないのです。
人間は死に向かって生きているわけですし。ちょっぴり憂鬱を感じながら息している方が、案外"普通"のような気もする。
....はい。ではでは、次の歌詞に行ってみましょう。本当は逐一ツッコミ入れていきたいところですが、時間がかかってしょうがないので、サビをみていくことにします。
サビ
狼の血筋じゃないから
いっそ羊の声で吠える
「馬鹿みたい」と笑う君に気づかぬ振りしながら
狼が吠える姿って想像すると格好いいですよね。気高く美しいイメージがあります。
でも、じゃあ"僕"はというと・・・?
"僕"は狼の血筋には生まれてこなかった。狼にはなれない。
これは 努力でどうこうできるものじゃない。戸籍訂正したって、どうしたって純粋な男にはなれやしないのと同じで。
でも、だからこそ、"僕"は羊の声で吠えるんだ。"僕"は"僕"として、羊の声で吠えるんだ。
そういう静かな決意のようなものが垣間見えてくるような気がします。
しかし、決意だけでは強くあれないというのも、また事実です。
その後のフレーズを見てみますと、こんなことが書かれています。
「馬鹿みたい」と笑う君に気づかぬ振りしながら
腹を括ったつもりでも、やっぱり面と向かって、無様だと笑われるのは辛い時があるんですよね.....。"僕"は強い人間ではない。強くて完璧な存在では決してない。
だからこそ、"僕"が決意を持って吠える姿を笑われた時は、どうしようもなく傷ついてしまう。でも、"僕"は強くありたいから。
君の声に気づかぬふりをすることで、心の平穏を保とうとしている。
強者としての狼と、弱者としての羊の存在。
いいですね。
狼と羊っていうアニマルチョイスが良い味を出していると思います。櫻井さんのセンスの良さが際立ってます。
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ふぅ ・・・
まだまだ好きなフレーズはあるんですけれども、文字数も増えてきたことですし、
あとはぜひご自身の耳で堪能していただければと思います(*´-`)
急に投げやりになりやがってこいつ・・・と思われた方も、まぁまぁ許しておくんなまし。良い曲なので、ぜひ聴いて、心に染み渡らせてください。
以上、今回は僕の好きな曲をお裾分けしてみました。
皆さんも、僕にこれはイチオシだという曲があれば、教えてください。
p.s.羊だろうが何だろうが、頑張っている人の姿は、どれもこれも格好いいですよね。
自分も頑張らなきゃ。