FTMの一人称問題について-僕の場合-
こんにちは、さねすけです。
現在、メンタルクリニックでのカウンセリング段階で、未ホルの人間です。
最近、ブログでしれっと一人称を「僕」にしています。
初期の頃は、意図的に「僕」を避けて、「自分」と称してたのに...。
というのも、僕は随分ひねた性格なもので。
「僕」を使いたいけど、今までの生活で「僕」なんて使ったことないし、
ブログ初めたからっていきなり「僕」を使うのもなんだかなぁ・・・
そんな具合で、「僕」と言う一人称を使うことを自制していました。
けれどもまぁ、「自分」って一人称だけで押し通してブログを書くのも何だかやりづらく感じたり、
そもそも「僕」という呼称を何でこんなに避けているんだろうか、アホらしいぞと思えてきたので、やめました。まぁそれだけの話です。
自分の好きなこと、好きなものをなかなか素直に選択できない性分なんですよね。
さて、皆さんは一人称について、どんな思い出がありますか?
今回は僕自身の一人称エピソードを紹介します。
使いたい一人称が使えない
一人称について、幼い頃からもやもやしていました。男子が使う「僕」や「俺」がずっと羨ましくて、自分も使いたいと思っていたのですが、残念ながら女の子として生まれてしまった僕は、自分の使いたい一人称を使えずにいました。
女の子として生まれた人間が、「僕」や「俺」を使ったらからかわれてしまう
そんな意識が強く働いていました。その結果、僕は「僕」という一人称を使いたい気持ちはあれど、一切使わずに今までの人生を生きてきました。
幼少期〜中学1年までの一人称
昔は「うち」という一人称を使っていました。幼い頃の僕は、女の子が選べる一人称は「うち」か「あたし」か「わたし」しか知りませんでした。そのため、当時一番女性感が少なく感じた「うち」という一人称を選択して使用していました。
中学生〜社会人での一人称
中学1.2年生の頃でしょうか、一人称を「私」として使うようになりました。
理由としては、「私」という一人称は女性だけが使うものでなく、男女関係なく社会的に使われている一人称であるということを知ったためです。
男性でも、ビジネスの場など公的な場では、「私」という一人称を使っているのいうことを知った時、僕は大きな衝撃を受けました。
そして同時に心底嬉しかった記憶があります。
そのイメージを持てていたからこそ、僕は、中学生から社会人の現在まで、「私」という一人称について、あまり気負うことなく使用しています。
イメージとしては、丁寧な言葉使いの男性。
あくまでそのイメージで「私」を使っています。
所詮僕の意識下の中だけで展開されることなので、周りの人にとっては分からないことだとは思いますが、僕にとっては、その意識を持てただけでも、精神的に大きな救いとなっていたように感じます。
現在
「私」を使って、長いこと生きてきましたが、その理由は、女性性を強調しないでいられる一人称であると思えたからです。
あくまで消去法の上での最適解。
本当は、「僕」という一人称を使いたい。いや否、本当のところは、一人称の問題について、うだうだ考えたくなんかない...。
そう、本当はね。
こんなしょうもないことを気にしてしまう性分であること自体が嫌です。
でも、自分の気持ちとか社会とか、色々なものをついつい天秤にかけてしまう。もうこれはしょうがないことなんですよね。自分の性(さが)ですから。
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僕は日常では、相変わらず「私」を使っています。
でもブログというのは自由なものです。今は好き勝手に、「僕」と言う一人称を使っています。
おまけ
28年間、こんな調子で生きてきた僕は、自分の正直な気持ちを素直に優先させることが苦手で、このような誰が見るわけでもないブログでさえ、最初は「僕」と言う一人称を使うことを意図的に避けてしまっていました。
なんだかなぁと我ながら思います....(^^;